今日本で急増している自己免疫疾患とリーキーガットお話をさせていただきます。

皆さんの中には自己免疫疾患という言葉を知っていて、さらには自身でも自己免疫疾患を持っているという方もいらっしゃるかと思います。

以前の記事でリーキーガット症候群について触れましたが、これらの急増する自己免疫疾患とリーキーガット症候群には関係があります。

 

リーキーガットとは小麦に含まれるグルテンが腸粘膜に隙間をつくり未消化の食べ物、ウイルスや細菌を通してしまうという腸漏れ現象のお話でした。

本来であれば、腸粘膜はウイルスや細菌などが素通りできない仕組みになっていますが、グルテンの影響でゾヌリンという物質が過剰に増えてしまい、細胞内に隙間をつくります。

 

最近では「ゾヌリン」の増加により、自己免疫疾患が起こりやすくなるということが言われています。

細胞内には主要組織適合抗原細胞内変性タンパク質という物質が存在します。

簡潔に言うとこの二つが増え過ぎることで免疫力が低下します。

細菌やウイルスが腸に多く入り込むと主要組織適合抗原が増えます。

またゾヌリンというタンパク質が一つの影響として、細胞内に変性タンパク質を増やします。

主要組織適合高原が凸だとしたら

細胞内変性タンパク質が凹

これらが結合して□の形になると細胞の外へ出ると、抗原提示といい、本来自己のものであった細胞が異物ですよー!排除の対象ですよーと判断されてしまいます。

その提示によって自己の細胞が攻撃され組織の障害をおこします。

本来はもっと複雑ですが、大まかに言うとこれが自己免疫疾患の仕組みです。

グルテンの摂取のもとゾヌリンが増えることで腸漏れが起こり、細胞内にタンパク質が侵入し、変性タンパク質を増加させます。この変性タンパク質の未消化は様々な食品にアレルギー反応を示します。

アレルギー反応により、腸内で免疫が24時間稼働し続け、免疫亢進となり自己免疫疾患のリスクが高くなるのです。

リーキーガット症候群と自己免疫疾患は現代病と言われるほど急激に増えています。

まずは腸内環境を整えることが、リーキーガットと自己免疫疾患を防ぐ一手となります。

心配な方はぜひご相談くださいませ。