腰痛で来院された患者さんです。

筋反射テストによると腰椎4番頸椎2番に異常がみられます。

ロベットブラザー(兄弟椎)の法則というものがあります。図で示している通り上部の脊椎と下部の脊椎は関連性があり、動きや歪みは互いに同期します。

この表を見ていただくとL4(腰椎4番)C2(頚椎の2番)の関係がおわかりかと思います。

また患者さんの症状の指標として肝臓に少し異常反応がみられました。

肝臓に影響を与えている原因をアレルセラピーで干渉し、初期化していきます。

肝臓がだいぶ柔らかくなりました。

その他、患者さんのからだに影響している原因物質に対してアレルセラピーで処置を行いました。

今度は主訴である腰痛を診ていきます。

腰に触れエネルギーを送ると、腰は調整をしたくて動こうとするのですが、制御がかかっていてカクカクと小刻みに震えるだけでなかなか動こうとしません。

とりあえず腰の処置を中断し、先ほど関連性を割り出した頚椎2番にフォーカスしました。

頸椎に触れたところ首が自己調整をしはじめ首がぐるぐると動き始めました。

しかし左回旋にひっかかりを感じます。首の左側の筋肉などの組織が硬くなっていることがわかります。

患者さんに頚椎の問題についてお話すると、少し前に頸椎ヘルニアを発症させたとのことでした。

頚椎の何番の損傷かは忘れたということなので、筋反射テストで調べたところやはり先ほどと同様に頚椎の2番の損傷がみられます。

腰痛はいつからひどくなりましたか?と聞いたところ、こんなに痛くなったのは今年になってからだということです。

これによりロベットブラザーの法則にしたがうと、患者さんの腰痛の原因は頚椎ヘルニアによる頸部の損傷と関係しているのではないかと推測できます。

しばらく治療を続けていると左回旋に対するひっかかりが取れたので、今度は腰に触れて調整をしました。

先ほどの骨盤の動きの制御が外れ、滑らかに回旋を始めました。

施術が終わり、患者さんの腰の根深い痛みが取れました。

 

時々患者さんから「治療は気功みたいなことをするのですか?」と質問を受けます。

治療においては、身体的、霊的な観点からみる必要があります。それに加えて生理学、解剖学、理学療法など臨床に関わる全ての知識が必要です。

筋の変位や痛みなどに対しては力学的な処置を取り入れることもあります。

治療家は的確に患者さんの症状を把握し、あらゆる知識を駆使し、多角面からのアプローチが必要となるのです。